| 小説・パートから経営者 |
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| 第1節 |
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これからどうなるの |
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「私、就活をして入社した会社を辞めることにしました。3ヶ月間、持ち堪えられませんでした。
1年以上も就活やその準備で走り回ったのですが・・・。
そして、ようやく内定をいただいて、入社させていただいた会社でしたが・・・。」
「そうなのね!」
「新入社員ですから、補助的な仕事は覚悟していましたが、何となく、セクハラ、パワハラです。仕事が終わってからの居酒屋通いも苦痛でした。
上司が新入社員を身体検査しているような雰囲気なのです。それを先輩社員が、笑いながら協力しているのです。
『彼氏は、いるの?』とか、『彼とは、どこまでいったの?』とかまで質問をするのです。
でも、我慢して、話を聞いて・・・。実際には、逃げたくなかったのですが・・・。
なぜか使い捨てを覚悟しなければならない自分に納得できなくて・・・。
それで、女性であることが、悔しくって!」
「そう!」
「同じ部署の人からは、『結婚後も仕事?』と聞かれるのです!
不思議なのです。結婚と仕事の二者択一を迫られていたのです。
結婚や出産を選択しようとすれば、仕事を放棄しなければならない状況が見えてきました。放棄しなくても、生活に影響を与えない範囲で仕事をすることを求められ、暗に正社員ではいられないことを匂わせるのです。
また、会社は、20代女性を、長期的な戦力とは考えてくれません。どこかで出産や育児のための休暇が必要で、会社としては、20代女性に重要な仕事を与えてくれません。
女性は、戦力として扱ってくれないのです。
私は、結婚をしたいし、仕事も続けたいのです。パートではなく、正社員として・・・!」
「そうね!」
「それで、辞めてしまって、今は、パートで生活を維持しています。
会社から戦力外通告を受けてしまったのです。知識や技術、成長を期待されなていない、頭数で計算される労働者です。
実は、そのパートも、店長が勝手にシフトを組み、働くことができる時間を調整してしまいます。お店ごとに売り上げに見合う人件費の上限が決まっているらしいからです。そして、社会保険の対象から外しているのです。働きたくても、働けないのです。
ダブルワークをする体力がない私です。どうしたら良いのか、考えてしまいます。
それで、もう一度正社員の仕事を探したのですが、面接で、忍耐力がないことを理由に受け入れてくれません。最初の会社を3ヶ月ほどで退社したことが理由のようです。
そのような状況で、目の前が真っ暗になってしまいました。すでに正社員には戻れない自分になっていたのです。
そして、今度は、将来への不安です。」
「そうなのね!」
「報道によると、以前、大手牛丼チェーンの役員の方が、社会人向けのマーケティング講座で、『田舎から出てきた右も左もわからない若い女の子を牛丼中毒にする。』と言い、さらに、『生娘をシャブ(薬物)漬け戦略!』などと言ったと書いてありました。
このような言葉が発せられる企業社会の恐ろしさと、女性蔑視で、仕事をすることすら戸惑っています。
社会人一年生の私です。
ほんとうは、心弾ませて『ぴかぴかの一年生!』と言いたいところですが、すでに『ボロボロの一年生!』です。夢を描こうにも描けません。
このような状況から、どのようにすれば抜け出ることができるでしょうか!
有名な大学を優秀な成績で卒業できていれば、私のような状況ではないかもしれません。ですが、中堅以下の会社では、私と似たようなことが現実ではないでしょうか!」
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これからどうすればいいの |
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「6月1日、企業面接が始まったと、ニュースで伝えられました。
ですが、すでに内定者は、65パーセント以上と伝えられています。
『食べて、美味しくなければ、吐き出せばいい!』
そのような感じがする企業の採用活動です。
私のパート勤めは、1日に3時間以上働かせてくれません。ですから、いつでも人手不足です。そして、いつも従業員の募集をしています。
1日に5時間働けば今の従業員数で人手不足は解消するはずですが、社会保険の対象外を意図していることが見え見えです。
最近では、外国人の労働者も採用しています。外国人だから嫌と言うのではなく、『目の前に私たちがいるのに、必要なの?』と言いたいです。」
「そうね!」
「すでに言いましたが、私がパート勤めをしているお店では、売り上げに見合う人件費の総額が決められているようです。
社会保険料なども人件費に含まれますから、店長の仕事は、売り上げを伸ばすことと同時に、人件費の抑制をしなければなりません。
結局、店長は、勤務していないことにして現場ではたらlき、人件費を抑えています。
このような企業社会と言いますか、パートの世界に自分を置きたくはありません、だからと言って、簡単には、抜け出せないのです。生きていかなくてはならないからです。
少しだけいただいた貴重な収入で、夕方のスーパーに行きます。
賞味期限が短い生鮮食品には、『15%引き』や『30%引き』などと赤いシールが貼ってあります。
『自分が食べるものだから・・・』と思って・・・。
赤札のシールが貼ってある商品を、そっと買い物かごに入れます。
今日も収穫がありました。購入した商品のすべてに赤札のシールが貼られています。
はじめのころは、赤札のシールが貼ってある商品を、買い物かごに入れるのは、恥ずかしかったです。しかし、今は、恥ずかしさは、まったくありません。
『食品ロスの削減に協力している!』と、自分に言い聞かせています。
実際には、私の懐と相談をして、いつも『節約』をせざるを得ないのです。」 |
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